臨時休暇のお知らせ

2023年1月20日(金曜日)は四ノ宮が精神保健指定医更新の講習会参加の為、クリニックは終日お休みとなります。ご迷惑をお掛けしますが、ご理解の程どうぞよろしくお願い申し上げます。

武蔵中原駅から徒歩1分の心療内科 “中原こころのクリニック”

「失われた自分らしさ」を取り戻し、心身ともに健康な姿をめざしませんか?

訪問診療/往診/JR南武線武蔵中原よりアクセス良好/当日予約受付/固定医師によるかかりつけ制/自立支援医療・生活保護認定機関/武蔵新城/武蔵小杉/日吉/新丸子/溝の口/溝ノ口/高津/川崎市/中原区/認知症/ひきこもり/うつ病/不眠症/発達障害/不登校/精神科/心療内科/精神科訪問診療/精神科専門医/認知症サポート医

冬季休暇のお知らせ

今年の師走は一段と冷え込むようです。

皆さまにとっての1年はいかがでしたでしょうか

近年は日本海気候と太平洋側での気候が随分と異なり、異常気象が毎年のように各地で発生し被災者の方もいらっしゃいます。遷延するコロナ禍ともそろそろ私たちの自分の時間や居場所を取り返す1年となりますようお祈り申し上げます

当院の年末年始のお休みをいただく期間としましては令和4年12月30日(金曜)から翌5年1月3日(火曜)までとなります。ご迷惑をお掛けしますが、どうぞよろしくお願い致します。この間、クリニックで私個人が作業する時間は電話を開けますが不定期になってしまうことをご容赦ください。また、この間に個人として毎年、年末年始に1日川崎市中精神科救急事業にてお仕事をさせていただいていいます。

地域で生きる医療機関としての役割を少しでもクリニックや基幹病院ハートフル川崎病院での勤務や医師会のお仕事を通してお役に立てれば幸いです

中原こころのクリニック院長   四ノ宮 基

「失われた自分らしさ」を取り戻し、心身ともに健康な姿をめざしませんか?

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加齢に伴う性周期と気分変容

年を重ねることは体力や脳の機能不全など私たちにはあまりいいイメージが得難いものです。一方で外来のなかで「人は生きていることそのものに価値がある」とお話をすることがあります。幼少期、青年期から成人・老年期それぞれの時代に合わせた役割が私たちにはありそれを担っていくなかで自分の存在意義はいかなる年齢においても自覚できるというのはあらゆる疾患において同様ではないかと精神療法の中心といってもいいかもしれません。

本日は更年期障害に関わる論文です。

更年期障害とは

「閉経」、卵巣の活動性が次第に消失し、ついに月経が永久に停止した状態をいいます。月経が来ない状態が12か月以上続いた時に、1年前を振り返って閉経としています。日本人の平均閉経年齢は約50歳ですが、個人差が大きく、早い人では40歳台前半、遅い人では50歳台後半に閉経を迎えます。閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間を「更年期」といいます。更年期に現れるさまざまな症状の中で他の病気に伴わないものを「更年期症状」といい、その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と言います。更年期障害の症状は発汗や抑うつ気分・倦怠感など多岐にわたり婦人科のみならず精神科にて治療させていだくこともあります。うつ状態が強くうつ病を併存している患者様も多くいらっしゃいます。また、LOH症候群という男性更年期障害についても私たち精神科医が鑑別を要する疾患でもあります。一方で加齢性に男性ホルモンが減少し、病態としては抑うつ状態、筋力低下、性機能障害、骨粗鬆症など症状は多岐にわたり診断をつけることが難しい疾患でもあります。では、エストロゲン、プロゲステロンではなくテストステロンと気分変容についてはいまどのような関連があるとされるのでしょう

閉経後の女性におけるテストステロンとうつ病との関連:観察研究の系統的レビュー1)

[OBJECTIVE]The contribution of testosterone to depression in older women is uncertain. This review was conducted to investigate the association between endogenous testosterone blood concentrations and depression in postmenopausal women.

[目的]年配の女性のうつ病へのテストステロンの寄与は不確実です。このレビューは、閉経後女性の内因性テストステロンの血液濃度とうつ病との関連を調査するために実施されました

[METHODS]We searched Ovid MEDLINE, EMBASE, PsycINFO, and Web of Science databases for observational studies with at least 100 community-dwelling participants. The results were categorised by study design, and the reporting of total, bioavailable and free testosterone findings is narrative

[方法]研究デザインによって分類され、合計、バイオアベイラブル、無料のテストステロンの所見の報告は物語です。これらは、6つの断面および2つの縦断的研究を説明しました。テストステロンは、含まれているすべての研究で免疫測定法によって測定されました。断面または縦断的研究では、総テストステロンまたは遊離テストステロンとうつ病の間に関連性は見られませんでした。バイオアベイブルテストステロンと事件の抑うつ症状との間の有意な関連性は、1つの研究で少なくとも21年の閉経後の女性に限定されていました。横断的研究のほとんどは、国家集団を代表するものではなく、ランダム選択が不足していました

[CONCLUSIONS]This systematic review does not support an association between testosterone and depression in postmenopausal women. However, as the included studies had substantial methodological limitations, studies of community-based samples, employing validated instruments for depression and precise measurement of blood testosterone, are needed to address this knowledge gap.

[結論]この系統的レビューは、閉経後の女性のテストステロンとうつ病の関連性をサポートしていません。しかし、含まれている研究にはかなりの方法論的な制限があったため、この知識のギャップに対処するには、うつ病の検証済み機器と血液テストステロンの正確な測定を採用したコミュニティベースのサンプルの研究が必要です。

現状では女性の更年期障害においてはエストロゲンやプロゲステロンの定量

LOH症候群においては遊離テストステロンの定量から診断、治療に至ります

ホルモン補充療法についてはLOH症候群におきましては泌尿器科での治療となります

加齢とうまく付き合い体とも対話をしていきたいですね

1)日本産科婦人科学会HPより抜粋

2) Hemachandra ChandimaIslam Rakibul MBell Robin JSultana FarhanaDavis Susan; Maturitas 2022Dec06 Vol. 168

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SM(ソーシャルメディア)と私たちの生活の影響を考える

コロナ禍において私たちの生活は大きく変化しました

在宅における仕事や学習機会の増加。web会議やオンライン診療の拡充など良くも悪くも時代が音を立てて変化する速度は想定よりも早くこの変化についていく、対応することは私たちにとって大きなストレスであったことは間違いありません。Glossomにおける「スマホでの情報収集に関する定点調査」では2019年以降毎年利用時間は伸び続けており2021年の調査では10代から70代1442人の日本人における1日あたり利用時間は「136分」と前年度より10分近く利用時間は増加しています。とても便利なソーシャルメディア、健康的側面としてはどのような影響があるのか新しい論文をご紹介いたします

Taking a One-Week Break from Social Media Improves Well-Being, Depression, and Anxiety: A Randomized Controlled Trial1)

ソーシャルメディアから1週間の休憩を取ると、幸福、うつ病、不安が改善される:ランダム化比較試験

INTRODUCTION

The present study aimed to understand the effects of a 1-week break from social media (SM) (Facebook, Instagram, Twitter, and TikTok) on well-being, depression, and anxiety compared with using SM as usual. We also aimed to understand whether time spent on different SM platforms mediates the relationship between SM cessation and well-being, depression, and anxiety.

本研究は、ソーシャルメディア(SM)(Facebook、Instagram、Twitter、TikTok)からの1週間の休憩が、通常のSMを使用した場合と比較して、幸福、うつ病、不安に及ぼす影響を理解することを目的としています。 また、さまざまなSMプラットフォームで費やされた時間が、SMの停止と幸福、うつ病、不安との関係を媒介するかどうかを理解することも目的としました。

METHODS

We randomly allocated 154 participants (mean age of 29.6 years) to either stop using SM (Facebook, Twitter, Instagram, and TikTok) for 1 week or continue to use SM as usual. At a 1-week follow-up, significant between-group differences in well-being (mean difference [MD] 4.9, 95% confidence interval [CI] 3.0-6.8), depression (MD -2.2, 95% CI -3.3 to -1.1), and anxiety (MD -1.7, 95% CI -2.8 to -0.6) in favor of the intervention group were observed, after controlling for baseline scores, age, and gender.

SM(Facebook、Twitter、Instagram、TikTok)の使用を1週間停止するか、通常どおりSMを使用し続けるために、154人の参加者(平均年齢29.6歳)をランダムに割り当てました。 1週間のフォローアップで、幸福度(平均差[MD] 4.9、95%信頼区間[CI] 3.0-6.8)、うつ病(MD -2.2、95%CI -3.3〜 -1.1)、およびベースラインスコア、年齢、および性別を制御した後、介入群を支持する不安(MD -1.7、95%CI -2.8〜-0.6)が観察されました。

RESULTS:

The intervention effect on well-being was partially mediated by a reduction in total weekly self-reported minutes on SM. The intervention effect on depression and anxiety was partially mediated by a reduction in total weekly self-reported minutes on Twitter and TikTok, and TikTok alone, respectively. The present study shows that asking people to stop using SM for 1 week leads to significant improvements in well-being, depression, and anxiety. Future research should extend this to clinical populations and examine effects over the longer term.

幸福への介入効果は、SMに関する毎週の自己申告時間の合計の減少によって部分的に媒介されました。 うつ病と不安に対する介入効果は、TwitterとTikTok、およびTikTokのみで、それぞれ毎週の自己申告時間の合計の減少によって部分的に媒介されました。 本研究は、SMの使用を1週間停止するように人々に求めることは、幸福、うつ病、および不安の有意な改善につながることを示しています。 将来の研究では、これを臨床集団に拡張し、長期的な影響を調べる必要があります。

考察:当研究はSNSを1週間休む集団81人(介入群)と通常通り利用する集団71人(対照群)に1:1でランダム割り付けられたコントロール試験である。幸福への介入効果はベースライン時と1週間後にWEMWBSにてうつ症状をPHQ及び不安症状についてはGADを用いてベースラインからの変化量を検討したものである。抑うつ・不安症状と混在化しやすいものは匿名性が高いTwitterやTikTokにより作業時間減少ととも症状改善を認めることは依存度が高いほど抑うつ不安症状の増悪につながるリスクも存在する

便利であり無限の可能性を秘めているソーシャルメディアとの付き合い方は脳における視覚野や目の網膜への刺激から睡眠障害、スマートフォン利用によるストレートネックにおける肩こり、眼精疲労、頭痛といった自律神経症状。身体化症状として頭痛の鑑別のなかで以前は筋緊張性頭痛や片頭痛から身体化症状としての頭痛や器質性疾患を評価検討しておりましたが、最近では筆頭にストレートネックにおける自律神経症状としての頭痛の頻度が外来では多く感じられております。Riskという言葉は日本語であるとネガティブな印象がございますが、中立性があります。ソーシャルメディア利用も利便性や遊戯性ときにリラクゼーションといったもの他者とのオンラインを介した感情疎通性の構築など自分自身にとっての正の面と健康被害といった負の面の使い分けならびに依存しない仕組みつくりが求められています。適度な付き合いかたを私自身も模索していきたいです

1)Jeffrey Lambert, et al; Cyberpsychol Behav Soc Netw. 2022 May;25(5):287-293.

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正看護師・准看護師 募集

仕事内容は外来業務のサポート(受付・簡単な電子カルテ操作・電話対応・血液検査(外注))

勤務時間 火曜日(14:00-19:00)

     金曜日(14:00-18:00)

     可能であれば水曜日も応相談(15:00-18:00)

給与1600円から (年次昇給あり)

・交通費全額支給 

【年齢性別不問】

准看護師及び看護師資格をお持ちの方

医療行為は一般採血業務(1日5件から10件程度)

小児や化学療法を受けられている難しいかたはいらっしゃいません

また点滴を含めたルート確保はなし

令和2年4月に開院した。新しいクリニックです

女性が多く、温かい雰囲気のなか私服で皆様お仕事をされています

通院の患者様は10代から90代まで幅広く、地域密着型のクリニック

50代の看護師さんも活躍頂いております

精神科未経験であっても興味がある方は、臨床をしばらく離れていた方も現在勤務されておりますので丁寧に仕事の流れをお伝えできることかと思います

心の不安は誰しもが経験し得る病気です。私たちと一緒に患者さまをお迎えし元気になられていく職場に参加されませんか?お気軽なご連絡をお待ちしております

※午後は外来で患者様が多い為、午前中に下記までお電話・メールにてお問い合わせをお願い致します。

夏季休診日のお知らせ

残夏の候、暑さが残る時期ですが体調など崩しやすい季節となりました

当院では電子カルテのサーバー保守及びお盆のお休みを今年度は8月12日(金曜日)、13日(土曜日)をいただき両日は休診日とさせていただきます。ご迷惑・不自由をお掛けいたしますがご理解のほど宜しくお願い致します。

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日常生活における「笑い」は認知機能にどう影響を与えるのか?

新しい季節がひと段落し、疲れもたまりやすい時期でもありますのでときに、ひと息をつきながら抱え過ぎずに生活をしていけたらいいのかなと思っております本日ご紹介する論文は認知症と日常に関する論文で日本の研究者によるものです年齢を重ねると社会的関係が希薄となりがちです都市部ではご近所付き合いや海外におけるホームパーティーなど文化的背景もあることでしょう。ひとりになったとき、また孤独を感じた時皆さまの癒しはなにですか?日本のテレビ番組でお笑い番組が増えているのも親しみや愛着を求めているかもしれません

認知症は、脳の病気や障害など様々な原因により、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態をいいます。 アルツハイマー型認知症は、認知症の中で最も多く、脳神経が変性して脳の一部が萎縮していく過程でおきる認知症です。 次いで多い血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害によっておきる認知症です2)

では笑いと認知症のリスク(発症の危険度)についての論文サマリーです

笑いと認知症のリスクの機会:6年間のコホート研究からの所見1)

AIM : Currently, there is little evidence on the relationship between laughter and the risk of dementia, and since laughter is mainly a social behavior, we aimed to examine the association between various occasions for laughter and the risk of dementia in Japanese older adults.

目的:現在、笑いと認知症のリスクとの関係についての証拠はほとんどなく、笑いは主に社会的行動であるため、日本の高齢者における笑いのさまざまな機会と認知症のリスクとの関連を調べることを目的としました。

METHODS : We draw upon 6-year follow-up data from the Japan Gerontological Evaluation Study, including 12 165 independent older adults aged 65 years or over. Occasions for laughter were assessed using a questionnaire, while dementia was diagnosed using the standardized dementia scale of the long-term care insurance system in Japan. Cox proportional hazards models were estimated, yielding hazard ratios and 95% confidence intervals (CIs).

方法:65歳以上の12 165人の独立した高齢者を含む、日本老年学評価研究からの6年間の追跡データを利用します。笑いの機会は質問票を用いて評価され、認知症は日本の介護保険制度の標準化された認知症尺度を用いて診断された。コックス比例ハザードモデルが推定され、ハザード比と95%信頼区間(CI)が得られました。

RESULTS : The multivariable hazard ratio of dementia incidence for all participants in the groups for high versus low variety of occasions for laughter was 0.84 (95% CI: 0.72-0.98, P for trend <0.001). A greater variety of occasions for laughter was associated with a lower risk of dementia 0.78 (95% CI: 0.63-0.96, P for trend <0.001) among women, but was less pronounced for men, with significant associations only for the medium group. Laughing during conversations with friends, communicating with children or grandchildren, and listening to the radio were primarily associated with decreased risk.

結果:笑いの機会が多い場合と少ない場合のグループのすべての参加者の認知症発生率の多変量ハザード比は0.84でした(95%CI:0.72-0.98、傾向<0.001のP)。笑いの機会の多様性は、女性の認知症のリスクが低いことと関連していました(95%CI:0.63-0.96、傾向<0.001のP)が、男性ではそれほど顕著ではなく、中程度のグループでのみ有意な関連がありました。友人との会話中の笑い、子供や孫とのコミュニケーション、ラジオの聴取は、主にリスクの低下と関連していました。

CONCLUSION : A greater variety of laughter occasions in individual and social settings was associated with a reduced risk of dementia. Geriatr Gerontol Int 2022;

結論:個人的および社会的状況でのより多様な笑いの機会は、認知症のリスクの低下と関連していた。

この論文の面白さは男女に有意差がついたことになります。私の周りには男性の友人の方がお笑いを好むような傾向がありましたが、笑い・癒しにより女性が情緒的安定を獲得され良眠をとられたのではないかと推測しました。ディスプレイ鑑賞は不眠や被刺激性の亢進を生むため、対面やラジオなど音声(人の声)の重要性を改めて確認できました。わたしは現在ジェーンスーさんのラジオが好きですが皆さまのおすすめを教えていただけたら嬉しいです。

1) Yu Wang, et al: Geriatrics & gerontology international. 2022 Mar 14

2) 厚生労働省 みんなのメンタルヘルス総合サイトより抜粋

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GW期間中における休診日のお知らせ

新緑香る季節となりました。新しい季節の緊張感も緩和されつつあります

当院における休診日は旗日通りとなります

4/29(金曜)・5/3(火曜)~5/5(木曜)までが休診日です

ご迷惑をお掛けしますがご理解のほどよろしくお願い致します

中原こころのクリニック

四ノ宮 拝

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日本の医師は自由に名乗れますか?? 

私は幼少期に食が細く、肺炎となり大学病院入院したことがあります。

当時からどうも医療機関受診については抵抗感や不安が拭えませんでした

かかりつけ医を選ぶ基準は100人いれば100通りがあり、相性も一概なものではないかと思います。医師の専門は自由標榜性に基づいております。

自由標榜性とは医師が自分の専門を自由に選定できることです

私は心療内科医や精神科医として従事しておりますが、時に内科のお仕事を手伝うこともございます。病院やクリニックの看板に○○科と標榜されていたらその先生は○○科の先生の先生となりますが、現在の日本においては麻酔科を除き、医師個人が自由に私は○○科の医師と掲げることができます。

医師のキャリアパスについて一緒に追っていきましょう。

医学部の6年間を卒業すると医師国家試験の受験資格が与えられ、国家試験に合格すると初期の臨床研修医として社会人になり2年間の国の指定を受けた研修病院や大学病院にて研修医として労務に従事します。2004年にスーパーローテーション制度が開始され、研修医の2年間は大分変わりました1)。往来の「外科」「救命科」「地域医療」に加え、2020年から「精神科」「外科」「小児科」「産婦人科」が加わり7つの科目が厚生労働省より必修科目となり研修医はより幅広い科目について修練を積むこととなりました。一方では限られた2年間のなかで知識や技術が散在してしまうという問題もあります。

私の初期研修医先は当時救命医がひとりの医師であり、学生時代に積極的な学生とはいえない自分にとっては動かないことにはなにも始まらない病院でした。大学病院とはことなる環境においてまず行動化そして、そこに裏付けをのせていくといった急性期ならでは修練が現在の医師像を作っていただきました。カンファレンスや論文検索・学会発表の機会は小さい病院のなかでとても配慮して戴きました。精神科医になったいま、時折救命当直のお仕事の依頼をいただけるのは「専門外」ではあるものの当時の信任からであり嬉しく感じるものの私が果たしていまの能力で診ていいものなのかという葛藤もあります。クリニックを開設し、そのような時間はほとんどなくなりましたが、初期研修医は医師の基本の骨格でであるのは間違いありません。

その後のキャリアパスですが、研修医を修了した医師はそれぞれの専門を検討します。希望する専門や研修医の時に選定される方やそれぞれの進路に進みます。

研修医を修了した時点で市民の方にとっては、○○科の先生でありその先生がなにものであるのか分からない状態で医師患者関係が成立することになります。

私たちは基本領域主要19科目にて専門医を取得するための専攻医という立場に移行し、指導医のもと研修施設にて診断及び治療のみならずコメディカルや患者様・ご家族との対応について指導を受けます。その後、各学会の専門医試験を受け合格したものが晴れて専門医として一定の診察に纏わる資質があるとのお墨付きを得て独り立ちという立場になります。

専門医制度も改革が起き2)、学会主導から日本専門医機構が管理することとなり専門医の取得基準も難しくなりつつあり、また子育て中の医師にとっては常勤という勤務形態が維持困難となり専門医の取得を断念される医師も増えている現状にあります。

医師には残業の規制もないため今後は働き方の改革を含めて専門医取得や維持については引き続き議論がなされることを願っております。

個人的に気になることは今後「アレルギー専門医」を小児科、皮膚科や耳鼻科及び眼科の先生が標榜することが難しくなり、内科の専門医が求められることになることです。現在日本アレルギー学会が専門医機構との交渉を行っております3)。アレルギーの受診は小児科、皮膚科や耳鼻科・眼科の先生が対応されることが多いと思いますので若い先生のモチベーション低下や患者様がどこを受診したらいいのか判断しかねる状況とならないことを願うばかりです。

話が長くなり申し訳ありません。

すべての科目において専門医を取得されている、もしくは専攻医のキャリアがある先生は一定の指導下にて修練を積まれた医師でありひとつの医療機関や医師を選ぶ際において患者さまの指針になるものと思われます。一方で専門医にあぐらをかいてはいけませんし、また自己研鑽において優秀な臨床家となっている先生もたくさんいらっしゃることもお伝えしたいことではあります。今後、医療機関を選定するうえでひとつの指針として、研修医をおえて疲弊した医師が再び専攻医として修練を積み専門家(医)となることについて本日はお話をさせていただきました。私自身は専門医では御座いますが、精神科医としては、未熟な立場です。ただ、表面的な優しさというよりは胸に響くような診察を心掛けたいと思っています。診察室のドアを閉めたときに抜けてしまうような言葉よりも適度なストレスで患者様が少しでも変化できるお手伝いができたら幸甚です。

1) 新制度(平成16年度の臨床研修から適用)創設までの経緯.厚生労働省医師臨床研修制度

2)career:医学生・若手医師のための医局情報サイト.新専門医制度とはより抜粋

3)日本アレルギー学会 ホームページより抜粋

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うつ病からの復職者の再発再燃を防ぐために精神科医と産業医ができること 2

被雇用者(患者様)・産業医・主担当医に職場の上司や人事を交えて病状の評価及び、復職への調整を私たちは行っております。私は主に主担当医としての立場での復職への治療を奏功させていくことが任務となります。休職においては適応障害やうつ病が主病名となること多くなりますが、診断以上に大切にしていることは病状が回復したところで労務復帰には仕事の質やボリューム、職場環境など外的な要因がある程度改善されないと症状が改善しても持続可能な労務が困難となり再度の休職となってしまいます。外来で疾病に限らずほぼ同じようにお伝えさせて頂いていることは「働かなきゃではなく働きたいという意思モチベーションが見いだせること」、「労務は一時的なものではなく持続可能なもの」そして労働環境が本人の心にとって許容されることになります。

労務復帰に焦りは禁物ですし、また社会から離れる時間が長くなるほどに復職は困難となってきます。医療面接のなかで症状ならびに労働環境について適宜ヒアリングを行っていくことが私のタスクのなかで重要視していることになります。

具体的には本人に対して、薬物療法、精神療法、休養などを提案するとともに、復職に向けてできる限りの助言にて対応をおこなっております。認知行動療法を取り入れ、認知の修正(思考の癖の修正)、復職後の再発再燃防止を念頭に価値観や行動パターンなどを患者様とともに考えていくことも多くあります。復職後に残念ながら、治療のあとに獲得した感覚が減弱し、病前の性格や行動パターンに戻りその結果再燃してしまうこともあります。

それを防ぐためには復職にあたり、職域と本人の考え方や行動パターンについて理解を深めていく必要があり医療機関と職域での連携が大事となります1)

2000年に国から『事業場における労働者の心の健康まちづくりのための指針』がだされ、ここに「4つのケア」という言われる内容が含まれます3)。4つのケアとはセルフケア、上司部下といった関係性などラインによるケア、事業場外資限によるケアの「4つのケア」から職域のメンタルヘルス体制を構築することが示されている。精神科主治医とは職域から離れた資源事業内に該当し、直接セルフケアやラインによるケアに関わるよりは事業内産業保健スタッフと連携を行い逆行性に患者様に(セルフケア)まで情報を共有することが重要である。

復職規定については2004年に国が出して以降改訂を続けている「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰手引き」2)を参照としてみましょう。

第1ステップ  病気休業開始及び休業中のケア

第2ステップ  主治医による職場復帰可能判断

第3ステップ  職場復帰の可否判断および職場復帰支援プランの作成

第4ステップ  最終的な職場復帰の決定

第5ステップ  職場復帰後のフォローアップ

主担当医から復職可能の診断書が出ても、状況的には第2ステップであり、第3.4ステップは職域内で行われることが多くなるべくここでの判断にお力添えをしたいと考えております。もちろん復職後の緊張やストレスに対処できるよう第5ステップの主担当医の役割も非常に重要なものとなります。4つのセルフケアについてはもう少し細かく記載します

1 セルフケア  労働者本人のストレス対策、ストレス発散

2 ラインによるケア  管理監督者が行う職場などの改善と相談への対応

3事業場内産業保健スタッフ等によるケア 産業医などによる専門的ケア

4 事業外資源によるケア  事業外における専門機関によるケア

休職になるとはやく戻らないとと焦ってしまい、休職期間に目がいきがちになります。

患者様のコンディションと労働環境改善には患者様のイメージを主担当医、職域と共有することが非常に大事であることをご理解いただけたら幸いです。

中原こころのクリニック

四ノ宮 基

文献1 井上幸紀:産業現場に対し精神科主治医ができること、できないこと.精神雑誌,116(8) ;697-701,2014

文献2  厚生労働省:心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引きーメンタルヘルス対策における職場復帰支援

文献3  厚生労働省:事業場における労働者の心の健康づくりのための指針

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