カフェイン飲料(コーヒー、紅茶、緑茶など)
メリット:
覚醒作用・集中力向上: カフェインは中枢神経を刺激し、眠気を抑制し、集中力や注意力を高める効果があります。疲労感の軽減にも役立ちます。
運動能力向上: 運動前に摂取することで、パフォーマンス向上に寄与するとされています。
利尿作用: むくみ解消に役立つこともあります。
抗酸化作用: コーヒーや紅茶に含まれるポリフェノールには、抗酸化作用があることが知られています。
ドーパミン分泌促進: 気分を高揚させ、ポジティブな気持ちになることがあります。
デメリット:
睡眠への影響: カフェインは摂取後3~7時間程度体内に残り、睡眠を妨げる可能性があります。特に就寝前の摂取は避けるべきです。
消化器への刺激: 胃腸を刺激し、下痢や吐き気、胃の不快感を引き起こすことがあります。
精神的な影響: 過剰摂取は、不安感、焦燥感、動悸、イライラ、手の震えなどを引き起こすことがあります。特に不安を感じやすい人やうつ病の人は影響を受けやすい傾向があります。
依存性: 習慣的に摂取していると、摂取を中断した際に頭痛や疲労感などの離脱症状が出ることがあります。
高血圧リスク: 人によっては高血圧のリスクを高める可能性があります。
妊娠中の影響: 妊婦が高濃度のカフェインを摂取すると、胎児の発育を阻害する可能性が報告されています。
カフェイン飲料の適切な使い分け:
集中力が必要な時: 仕事や勉強の開始時、午後の眠気を感じる時間帯(昼食後など)に摂取することで、パフォーマンス向上に役立ちます。コルチゾールの自然なピークが落ち着いた午前9時から11時の間に摂取すると、効果を最大限に享受できると言われています。
運動前: 運動のパフォーマンスを上げたい時に活用できます。
リフレッシュしたい時: 適量であれば気分転換になります。
注意点:
摂取量: 成人の1日のカフェイン摂取量は、一般的に300~400mg(コーヒー3~4杯程度)が適切とされていますが、個人差が大きいため、自身の体調に合わせて調整しましょう。
摂取時間: 就寝の3~7時間前からはカフェインの摂取を控えるのが理想的です。夕方以降はノンカフェイン飲料に切り替えるのがおすすめです。
体質: カフェインに敏感な人や、不安を感じやすい人は少量から試すか、摂取を控えることを検討しましょう。
ノンカフェイン飲料(デカフェコーヒー、麦茶、ルイボスティー、ハーブティーなど)
メリット:
睡眠を妨げない: カフェインが含まれていないため、夜間でも安心して摂取でき、良質な睡眠をサポートします。
胃腸に優しい: カフェインによる胃腸への刺激がないため、胃の弱い人でも安心して飲めます。
精神的な影響が少ない: カフェインによる不安感やイライラの増強がないため、精神的に穏やかな状態を保ちやすいです。
水分補給: カフェインの利尿作用を気にせず、効率的に水分補給ができます。
その他の健康効果: 種類によって、ポリフェノールによる抗酸化作用、ミネラル補給、体を温める効果、女性ホルモン様作用など、様々な健康効果が期待できます(例:ルイボスティー、ハーブティー、麦茶など)。
デメリット:
覚醒作用がない: 眠気を覚ましたり、集中力を高めたりする効果は期待できません。
ノンカフェイン飲料の適切な使い分け:
就寝前: 睡眠の質を確保するために、夕方以降や就寝前のリラックスタイムに最適です。
カフェインに敏感な人: 動悸、不安、胃の不快感など、カフェインによる不調を感じやすい人に適しています。
妊娠中・授乳中の人: 胎児や乳児への影響を考慮し、カフェイン摂取を控えたい場合に適しています。
胃腸が弱い人: 胃腸への負担を避けたい場合に有効です。
水分補給: カフェインによる利尿作用を気にせず、こまめな水分補給が必要な時に役立ちます。
まとめ
心身の為になる使い分けとしては、
活動的になりたい時、集中力を高めたい時、パフォーマンスを上げたい時には、カフェイン飲料を午前中~午後早めに適量摂取する。
良質な睡眠が確保できずにカフェイン頼みに日常生活を送られている方もいらっしゃることかと思います。カフェインそのものへの依存や心臓の負担を考慮し使い分けも重要となりますが、お困りの際にはお気軽に溝の口や川崎からも電車や車で近く、武蔵新城や武蔵小杉からも徒歩圏にある中原こころのクリニックにて精神科専門医によるかかりつけ医のもと相談し、体質生活習慣改善を考えてみてもいいかもしれません
リラックスしたい時、睡眠の質を確保したい時、カフェインの影響を避けたい時、胃腸への負担を減らしたい時には、ノンカフェイン飲料を夕方以降や終日利用する。
という使い分けが、科学的根拠に基づいて推奨されます。ご自身の体質やライフスタイルに合わせて、賢くカフェインとノンカフェイン飲料を選び、心身の健康を保つことが大切です。
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