他人相談できないことは心療内科や精神科にどのように説明をしたらいいのかを考えてみる

他人に相談できない内容を心療内科や精神科で話すことは、非常に勇気のいることです。しかし、そこは「話せないこと」を話すための専門の場所です。どのように伝えたら良いか、具体的なアドバイスをさせてください。

1. まずは「話せないことがある」と伝える

一番大切なのは、「話せないこと」自体を話すことです。

「先生、実は誰にも話せない悩みがあって、それについて相談したくて来ました。」

「ずっと一人で抱え込んできたことがあって、それをどう伝えたらいいか分からなくて…。」

「今日はとても緊張しているのですが、先生になら話せるかもしれないと思って来ました。」

このように切り出すことで、医師はあなたがデリケートな問題を抱えていることを理解し、より慎重に対応してくれるでしょう。

2. 完璧に話そうとしない

「全部を完璧に話さなければ」と思うと、かえって話せなくなってしまいます。最初は断片的な情報でも、あるいは感情だけでも構いません。

「何から話したらいいか分からないのですが、とにかく、とても苦しいんです。」

「具体的な内容はまだうまく言葉にできないのですが、とにかく不安で、夜も眠れません。」

「過去にあった出来事が関係していると思うのですが、それを思い出すのが辛くて…。」

3. 話せる範囲で少しずつ開示する

一度に全てを話す必要はありません。心療内科や精神科では、初診で全ての情報を得るよりも、患者さんとの信頼関係を築くことを重視します。

「このことについて話すのは、本当に怖いです。」

「どこまで話していいのか迷っていますが、少しずつお話ししてもいいですか?」

「もし途中で話せなくなってしまっても、許してください。」

医師はプロなので、あなたが話せるペースに合わせてくれます。話せなくなったとしても、焦らせたりすることはありません。

4. 感情を伝える

具体的な内容が話せなくても、そのことに対して自分がどう感じているかを伝えることは重要です。

「話せないことが原因で、とても孤独を感じています。」

「ずっとこのことを隠していることに、罪悪感があります。」

「この問題のせいで、毎日が憂鬱でたまりません。」

感情を伝えることで、医師はあなたの苦しみの深さを理解し、共感してくれます。

5. 紙に書いて持っていく

もし口頭で話すのが難しい場合は、事前に内容を紙に書いて持参する方法も有効です。

メリット:

話すプレッシャーが軽減される。

伝えたいことを整理できる。

途中で話せなくなっても、医師が内容を読み取れる。

伝え方:

「先生、話すのが苦手なので、紙に書いてきました。これを読んでいただけますか?」

箇条書きでも、日記のような形式でも、形式は問いません。

6. 医師の質問に答える形で話す

医師は、あなたが話しやすいように質問を投げかけてくれます。その質問に対して、できる範囲で答えるように努めましょう。

医師の質問は、あなたが話すきっかけを作るためのものです。

無理に深掘りしようとするのではなく、まずはYES/NOや短い言葉で答える練習から始めましょう。

7. 「話したくない」という意思も伝える

もし特定の質問や話題に対して「今はまだ話したくない」と感じたら、正直にその気持ちを伝えても構いません。

「すみません、このことについては、まだお話しする準備ができていません。」

「その質問は、もう少し時間が経ってからお話ししたいです。」

「話そうとすると、とても辛くなってしまうので…。」

これは、医師との信頼関係を壊すことではありません。むしろ、あなたのペースを尊重してもらうための大切なコミュニケーションです。

8. 医師の専門性を信じる

心療内科や精神科の医師は、様々な患者さんのデリケートな問題に日々向き合っています。彼らは、あなたが話す内容について批判したり、軽視したりすることはありません。守秘義務も厳守されています。また受診内容だけでなく来院そのものの事由も情報管理されます

中原こころのクリニックは、川崎市武蔵中原駅前、武蔵新城駅からも徒歩17分、武蔵小杉駅からも徒歩20分の距離に立地しており。川崎駅や溝ノ口(溝の口)からもご来院される方が多いクリニックです。ビルの4FではございますがEVの利用の他に外階段での来院される方もいらっしゃいます。精神科専門医・心療内科医であるかかりつけ医として四ノ宮 基医師にお気軽にご相談ください

まとめ

「話せないことがある」ことをまず伝える。

完璧に話そうとせず、少しずつ、話せる範囲で開示する。

感情を伝えることを恐れない。

必要であれば、事前に紙に書いて持参する。

「話したくない」という意思も正直に伝える。

一番大切なのは、あなたが勇気を出して診察室に足を踏み入れたことです。その一歩が、問題解決への大きな第一歩となります。医師はあなたの味方です。安心して、あなたのペースで話を始めてみてください。

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