6月の定義上は早くも夏となりますが、関東の私達にとっては梅雨入り間近でもあります。来週も前半のお天気は崩れやすそうですので溝の口や武蔵小杉といった近隣だけでなく遠方からいらっしゃるかたも中原こころのクリニックには気を付けてお越しくださいませ
季節の変わり目は、私たちの心身に様々な影響を与えることがあります。日照時間、気温、気圧の変化は、私たちのホルモンバランスや自律神経の働きに影響を与え、気分の変動や体調不良を引き起こす可能性があるのです。
1. 季節の変わり目がメンタルヘルスに与える良い影響
季節の移り変わりは、私たちに新たな感覚や体験をもたらし、メンタルヘルスにポジティブな影響を与えることがあります。
1.1 新鮮さと希望感
春の芽吹き、夏の活気、秋の深まり、冬の静寂といった季節の変化は、私たちに新鮮な感覚を与え、気分転換のきっかけとなります。新しい季節の到来は、「何か新しいことを始めよう」「気分を一新しよう」という希望感や前向きな気持ちをもたらすことがあります。
春: 新緑の鮮やかさや花の香りは、気分を高揚させ、活動的な気持ちを促します。
夏: 日差しの暖かさや開放的な雰囲気は、明るく社交的な気分をもたらします。
秋: 紅葉の美しさや涼しい風は、落ち着いた気持ちをもたらし、内省的な時間を促します。
冬: 雪景色や静けさは、心を穏やかにし、休息やリフレッシュの機会を与えます。
1.2 自然との繋がり
季節の変化は、私たちが自然との繋がりを再認識する機会を与えてくれます。自然の美しさや力強さに触れることは、ストレス軽減やリラックス効果をもたらし、心の健康に良い影響を与えます。
散歩やハイキングで季節の自然を楽しむ
ガーデニングで植物の成長を感じる 日本ならではの四季も感じやすいことでしょう
季節の食材を使った料理を楽しむ
1.3 生活リズムの変化
季節の変わり目は、私たちの生活リズムに変化をもたらすことがあります。例えば、夏は活動時間が長くなり、冬は家で過ごす時間が増えるなどです。これらの変化は、新しい趣味や活動を始めるきっかけとなり、生活に変化と刺激をもたらすことがあります。
2. 季節の変わり目がメンタルヘルスに与える悪い影響
一方で、季節の変わり目は、私たちの心身に負担をかけ、メンタルヘルスの不調を引き起こす可能性もあります。
2.1 気温・日照時間の変化
気温や日照時間の急激な変化は、自律神経のバランスを崩しやすく、以下のような症状を引き起こすことがあります。
気分の落ち込み、憂うつ感
倦怠感、疲労感
集中力の低下
睡眠の質の低下
食欲不振
特に、秋から冬にかけての日照時間の減少は、セロトニンの分泌を低下させ、「冬季うつ」と呼ばれる季節性感情障害を引き起こすことがあります。その点、6月は天候は曇りであっても日照時間が長く有益な紫外線を浴びれる時間も長くなります
2.2 気圧の変化
季節の変わり目は、気圧が不安定になりやすい時期です。気圧の急激な変化は、私たちの体に様々な影響を与えます。
頭痛
めまい
関節痛
倦怠感
気分の変動
気圧の変化に敏感な人は、「天気痛」と呼ばれる症状を感じることがあります。
2.3 環境の変化
春は、入学、卒業、就職、転勤など、生活環境が大きく変化しやすい時期です。このような環境の変化は、大きなストレスとなり、メンタルヘルスの不調につながることがあります。
不安
緊張
適応障害
3. 季節の変わり目のメンタルヘルス不調に対処する方法
季節の変わり目に起こりやすいメンタルヘルスの不調にどのように向き合い、健やかに過ごすための具体的な方法を以下に解説します。
3.1 生活習慣の見直し
規則正しい生活を送ることは、心身のバランスを保つ上で非常に重要です。
質の高い睡眠: 毎日同じ時間に寝起きし、寝室の環境を整え、リラックスできる入眠儀式を取り入れましょう。
バランスの取れた食事: 栄養バランスの整った食事を3食規則正しく摂り、腸内環境を整えることも大切です。
適度な運動: 軽いウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で体を動かす習慣を取り入れましょう。日光を浴びながら行うと、セロトニンの分泌も促されます。
3.2 環境調整
外部環境の変化にできる範囲で対応することも大切です。
温度調節: 気温の変化に合わせて、 clothing を調整しましょう。
光の活用: 日中はできるだけ日光を浴び、夜は明るすぎる照明を避けましょう。冬季は、高照度照明療法も有効な場合があります。
気圧対策: 天気予報をこまめにチェックし、気圧が不安定な日は無理をせず、リラックスして過ごしましょう。
3.3 ストレスマネジメント
ストレスを溜め込まず、適切に発散する方法を見つけることが重要です。
リラクセーション: 深呼吸、瞑想、ヨガなど、リラックスできる方法を取り入れましょう。
趣味の時間: 自分の好きなことに没頭する時間を持つことで、気分転換になります。
休息: 疲れたと感じたら無理せず休息しましょう。
誰かに相談する: 家族や友人、信頼できる人に話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になることがあります。必要であれば、専門家への相談も検討しましょう。
武蔵中原駅前徒歩1分にあり、武蔵小杉や溝の口からも近くにある中原こころのクリニックでは外来通院治療と訪問診療といった外出が困難な方の為の治療場面を有する医療機関です。主治医制のもと精神科専門医・心療内科医がご対応致しますが
3.4 セルフケアの実践
自分自身を大切にする時間を持つことは、メンタルヘルスの維持に不可欠です。
好きなことをする時間: 音楽を聴く、読書をする、アロマを焚くなど、心が安らぐ時間を作りましょう。
自分を褒める: 小さなことでも良いので、自分を認め、褒めてあげましょう。
感謝の気持ちを持つ: 日常の些細なことに感謝することで、ポジティブな気持ちを育むことができます。
4. 季節ごとのメンタルヘルス対策
季節特有のメンタルの変化に合わせた対策も有効です。
4.1 春
新しい環境への適応期であり、ストレスを感じやすい時期です。
無理のないペースで新しい生活を始める
積極的に外出して気分転換をする
十分な睡眠と休息を心がける
4.2 夏
暑さによる疲労や、活動的な生活による心身の疲れが出やすい時期です。
十分な水分補給と休息を心がける
涼しい場所でリラックスする時間を作る
軽い運動でリフレッシュする
4.3 秋
日照時間が減少し、憂うつな気分になりやすい時期です。
意識的に日光を浴びる
温かい飲み物や食事で心身を温める
趣味や芸術に触れる時間を持つ
4.4 冬
寒さや外出の機会が減ることで、気分が塞ぎ込みやすい時期です。
室内でもできる軽い運動をする
暖かい部屋でリラックスする時間を作る
家族や友人と交流する機会を持つ
5. 専門家のサポート
もし、季節の変わり目にメンタルの不調が強く感じられる場合は、無理せず専門家のサポートを求めることも大切です。精神科医やカウンセラーは、あなたの状況に合わせて適切なアドバイスや治療を提供してくれます。中原こころのクリニックのクリニックでは季節性うつ病への対応、適応障害と気分障害の鑑別、認知症の初動や発達障害まで身の丈にあった治療を一緒に検討し、他医療福祉行政機関と連携し治療をおこなっていきます
まとめ
季節の変わり目は、私たちに良い影響と悪い影響の両方をもたらす可能性があります。大切なのは、季節の変化に気づき、自身の心身の状態を把握し、適切な対処法を実践することです。
今回ご紹介した方法を参考に、季節の移り変わりを穏やかに過ごし、より豊かなメンタルヘルスを育んでいきましょう。もし、一人で抱えきれないと感じたときは、遠慮なく周囲の人や専門家に相談してください。あなたは決して一人ではありません。
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