入浴と気分変調との相関について

私たちの生活において日々の生活は定型的なものになりがちです

仕事、学校、家庭・・・と時間に追われてばかりではないでしょうか

海外のように長い休暇がとりにくい文化的背景からも生活様式は単調なものとなり、おかれている環境が悪化すると精神面にも影響が出てくるものです

文化的背景といえば我々の肩まで湯舟に浸る入浴習慣。

最近ではシャワー浴も増えておりますが精神面においてはどのような影響があるのでしょうか。今回は入浴(温泉)とうつ病についての相関性について研究された論文をご紹介させていだきます

Association between habitual hot spring bathing and depression in Japanese older adults: A retrospective study in Beppu.1)

日本の高齢者における習慣的な温泉入浴とうつ病との関連:別府でのレトロスペクティブ研究

OBJECTIVES : Thermal therapy is used to manage various psychological diseases, such as depression. We investigated the relationship between hot spring bathing and depression in older adults using questionnaire responses.

目的 : 温熱療法は、うつ病などのさまざまな精神疾患の管理に使用されます。 アンケート回答を用いて、高齢者の温泉入浴とうつ病との関係を調査した。

DESIGN AND SETTING : We comprehensively evaluated the preventive effects of long-term hot spring bathing in 10429 adults aged ≥ 65 years in Beppu, Japan, by conducting a questionnaire study on the prevalence of depression (n = 219).

MAIN OUTCOME MEASURES : Odds ratios (ORs) with 95% confidence intervals (CIs) were calculated using a multivariable logistic regression model for history of depression.

デザインと設定 : 別府市の 65 歳以上の成人 10,429 人を対象に、うつ病の有病率に関するアンケート調査 (n = 219) を実施し、長期温泉入浴の予防効果を総合的に評価しました。

主な結果の測定: 95% 信頼区間 (CI) のオッズ比 (OR) は、うつ病の病歴の多変量ロジスティック回帰モデルを使用して計算されました。

RESULTS : A separate multivariable logistic regression model for inference showed that female sex (OR, 1.56; 95 % CI, 1.17-2.08; p = 0.002), arrhythmia (OR, 1.73; 95 % CI, 1.18-2.52; p = 0.004), hyperlipidemia (OR, 1.63; 95 % CI, 1.14-2.32; p = 0.006), renal disease (OR, 2.26; 95 % CI, 1.36-3.75; p = 0.001), collagen disease (OR, 2.72; 95 % CI, 1.48-5.02; p = 0.001), allergy (OR, 1.97; 95 % CI, 1.27-3.04; p = 0.002), and habitual daily hot spring bathing (OR, 0.63; 95 % CI, 0.41-0.94; p = 0.027) were independently significantly associated with a history of depression.

結果: 推論のための別の多変数ロジスティック回帰モデルは、女性 (OR, 1.56; 95 % CI, 1.17-2.08; p = 0.002)、不整脈 (OR, 1.73; 95 % CI, 1.18-2.52; p = 0.004) を示した。 , 高脂血症 (OR, 1.63; 95 % CI, 1.14-2.32; p = 0.006), 腎疾患 (OR, 2.26; 95 % CI, 1.36-3.75; p = 0.001), 膠原病 (OR, 2.72; 95 % CI , 1.48-5.02; p = 0.001), アレルギー (OR, 1.97; 95 % CI, 1.27-3.04; p = 0.002), 習慣的な毎日の温泉入浴 (OR, 0.63; 95 % CI, 0.41-0.94; p = 0.027) は独立して、うつ病の病歴と有意に関連していました。

CONCLUSIONS : We found an inverse relationship between habitual daily hot spring bathing and history of depression. Prospective randomized controlled trials on habitual daily hot spring bathing as a treatment for depression are warranted to investigate whether the use of hot springs can provide relief to those with psychiatric and mental health disorders.

結論 : 習慣的な毎日の温泉入浴とうつ病の病歴との間に逆相関が見られた。 うつ病の治療としての毎日の習慣的な温泉入浴に関する前向き無作為対照試験は、温泉の使用が精神障害および精神障害のある人々に緩和を提供できるかどうかを調査するために保証されています.

うつ病の病歴と入浴習慣に逆相関があるのは臨床上、うつ状態にある患者様が入浴をはじめとした整容に行き届かくなることから順行性にも逆行性にも相関があることはひとつの治療のメルクマークとして入浴の重要性を再確認してもいいのではないでしょうか

いかに億劫・手間と感じてしまう入浴や自己を適度に洗浄し自愛的な状況を確認し、再形成するかひとつの私たち臨床医にとってもヒントとなる研究結果ともいえます

入浴することでうつ状態への移行や増悪を防ぐことが可能と疾病教育のなかでお話させていただくことも有効でしょう。昨今人気のサウナやホットヨガなどとともに日常における入浴習慣の重要性を共有したいです

1) S.Yamasaki ei al ;Complementary therapies in medicine. 2022 Dec 13;72;102909. doi: 10.1016/j.ctim.2022.102909

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